四次元パーラーあんでるせん
松本空港から福岡空港へ午後の便
博多の夜を楽しんだ次の朝8時半
一人ハウステンボス号に乗り込み川棚を目指す
途中諫早(いさはや)で乗り換え
ハウステンボスを通過
川棚駅に着いたのは11時少し前
改札を出れば
四次元パーラーあんでるせんはすぐそこ
もうすでに行列はできていた
11時を回るとシャッターが開かれ
行列は怪しげな階段に吸い込まれていく
昭和チックな店内には
300近い有名人のポラロイド写真とサイン
見事な折り紙の数々
ビートルズの顔も折り紙で作られていて
マスターの作
(今は忙しすぎて教室はやっていないとのこと)
色々なデイスプレイの中で特に気になったのが
高次元を表したものか
よく見ると綿棒で作られているような
これもマスターの作か
相当手先も器用な予感
3時間後に始まるショーに期待は膨らむ
席を順次割り当てられメニューを受け取り
予約者30名のオーダーが奥さまであろう女性によって取られていく
時々厨房から出てくるマスターはスリムで飄々とした感じ
誰かと似ているが思い出せない
12時頃からぼつぼつ食事が提供され始め
待たされるとの情報を得ていたので博多駅で購入の本を読んで待つこと
1時間半近く
フルーツサンドとカフェオレが運ばれてきた
多くの方のブログには食事が最悪のようなことが書かれているが
ふわふわのパンに挟まれた生クリームは上質で
メロンもバナナもキウイもみな完熟絶品の
それはそれは美味しいサンドイッチでした
皆の食事が済むとテーブルやイスの移動が奥さまによって行われ
2か月前からの予約一番乗りの5名がカウンター席に
その後ろに数名が立たされ
間に顔を出すようもう一列
私は並べたイスの上に板を乗せた上に靴を脱いで立ち
最後列はテーブルに立ってカウンターを上から覗き込む体制
準備が整うとカウンター内にマスターが現れ
「OOとOO(忘れた)、少しの猜疑心を持って観てくださいね~」などと
一礼をしながら手に持った小道具で拍手を促し
「修学旅行の集合写真の様ですね~」
などと涼しい顔で皆を笑わせ楽しませてくれる
マスターのサービス精神は相当なもののようだ
千円札の角をを掌の上で立たせたり
宙を舞わせたり
借りたお札に五百円玉を通過移動させ
野口英世のおでこのあたりまで移動しサンバイザーに
耳に移動してピアス
などと笑わせながらさらりとすごい技を見せてくれる
「わ~」「おお~」「すご~い」の連続
観客から指輪を3つ借りて箱に入れ
別の場所から二つくっつけて取りだしたり
一つ無くなっていると思いきや
マスターの胸のチェーンにぶら下がっていたり
瞬間移動やカードを使った芸を次から次へと披露して皆の度肝を抜いて行く
一見マジックのようなものもあるが
きっとテレポテーションや念写なのだと思う
「今日は助手が来てくれています」と外国の赤ちゃんの顔をした指人形をとりだし
まるで生きているかのように操りショーを盛り上げる
トランプカードの角をちぎり観客に持たせ
本体に名前を書かせてトランプの束に戻しケースに入れて
ケースごと壁に掛った額に当てるよう投げつけると
ちぎったカードが額に納まってしまう
いつかテレビで観たセロのように
壁にかかったボードのハンバーガーの写真から
本物のハンバーガーを取りだしてみたり
500円玉を小さくして瓶に入れたり
その瓶の口を手で広げ取りだしたり
スプーンやフォークは飴細工のようにグニャグニャ自由自在
観客に持たせたフォークはマスターが一切手を触れることなく
私の目の前でお客さんの手を押し広げるように動いて行く
「皆さんこれを硬いと思っているでしょう」「柔らかいと思えばいいんですよ」と
スプーンを噛み引き延ばしちぎって
「まずい」といいながら食べてしまう
もうハチャメチャ
「豆腐と思えば簡単」と
お客さんに500円玉と楊枝を持たせ通過させたり
恋のお悩みを言い当てアドバイスをするは
本人の名前やお相手の名前を漢字ごと言い当てるは
誰にも見せないよう絵を描かせ
実はこの封筒に・・・と
おもむろに取りだしたメモ用紙には
朝の時刻と絵を描いた人の名前
そしてそっくりな猫の絵
絵を描いた本人が名前まで当てられ驚いていました
ルービックキューブは何手も先手が読めて覚えられるらしく
じっと観てから頭の上で数秒で面をそろえたり
次は
「ギネスを越えます」と1秒でクリア
カウンター後ろの棚には
そのキューブが細口瓶の中に鎮座
数えきれない奇跡の中で一番驚いたのが・・・
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